140回目！

2022.3.19 本日の稽古を終わりにします。

「違い」の話。

今回は「違い」のお話です。

ぱっと見ても違うし、実際も違うし。

その差は歴然です。

この話は何度もしますが、空手をやっている人とそうではない人では動き方に大きな差があります。

どういうことか？

もちろん、動作に慣れているといった点では空手を習っているから当然違うよねってお話です。

でも、それだけじゃないんですよね。

「違い」は何か？

空手をやっている人同士とそうではない人、もしくは空手歴が短い人とでは動きのリズムが異なります。

達人の域と言いますか、一定以上の格闘技の経験者では分かると思いますが呼吸を読みあうといいます。

これは相手の動きに対してこちらがどう動くかを予測するための動き方です。

徒手による対人戦では、間合いや呼吸など読みあいが必要不可欠となってきます。

相手の動きに対して、自分がどう反応するか。

自分の動きに相手がどう反応して、動きを返してくるか。

フェイントに引っかかってくれるか、動じないか。

これは素人と経験者では全く異なります。

そして、経験者が素人に負ける最大の要因でもあります。

なぜなら経験すればするほどある一定の動き方になじむため、それ以外の動き方がやりづらくなるからです。

例えば、コンビネーションという一連の技の流れがあります。

これは沢山の種類がありますが、おおよそ「突きから蹴り」や「蹴りから蹴り」だったり、「突きの連続」だったりします。

こういった流れは知っていれば、受け返しがしやすかったり読みやすかったりします。

ですが...

素人の方と組んだ場合、この読みがしづらいんですよね。

こう打ってくるだろうな？が効きません。

突かれる位置もばらばら、引手も甘いなど読みにくい動きがほとんどです。

ですので、攻撃をめちゃくちゃくらいます。

上級者というか強者たちは意図的にこのリズムを崩してきます。

そして、相手の動きを読みこんだ上でさらに自分が優位に立てるリズムを組み立てます。

強い人こそ、こういった「違い」を組み込んできます。

さらに動きと動きの間に淀みがありません。

流れる様に一連の動きを繰り出します。

2021東京オリンピックでも型の演武がありましたが、まさにあれです。

淀みない流れるような一連の動き、そして緩急のメリハリがすさまじい、あの所作。

観るものを圧倒する迫力。

憧れますね。

あの世界にあこがれを抱くのは、いくつになっても大事な気がします。

モチベ大事。

迷いのない動きは日々の鍛錬から。

明日からも頑張っていきましょう。