170回目!

2022.7.8 本日の稽古を終わりにします。

 

「違い」の話。

 

今回は「違い」のお話です。

微妙な「違い」も明らかな「違い」もあるんです。

その「違い」は観る人が見ればわかってしまう...

 

例えば、空手には前屈立ち、後屈立ち、騎馬立ちといった立ち方があります。

 

その立ち方一つ一つに明確な「違い」があります。

 

また、一つの立ち方にも「違い」があるのです。

 

はた目からはその立ち方に見えていても、実際というか本来は異なっていることがあります。

 

では、何が違うのか…?

 

一つはその動きが実践を想定できているかです。

 

重心の位置、足の運びやすさ、安定感、視線などその形の意味が成されているかが重要となります。

 

一つはその動きにより身体を鍛えられているかです。

 

どの動きにも共通して言えることがあります。

 

負荷が半端じゃありません。

 

なんなら、超大変です。

 

決して楽な姿勢ではないんです。

 

では、実戦に使えないじゃん?ってなりそうですよね。

 

「違い」ます。

 

こうした立ちは実践の切り抜きです。

 

動画を静止画に起こしたようなものです。

 

この静止画となる瞬間のために負荷をかけ、稽古に挑むのです。

 

静止画の瞬間とは、まさに一撃必殺です。

 

相手に致命的な一撃を打ち込むその瞬間のために稽古しています。

 

空手では自ら攻撃する手段はありません。

 

組手は別ですが...

 

型をみれば一目瞭然です。

 

必ず、受けから始まります。

 

護るのです。

 

護った後に相手を制圧する一撃を放ち、その場から離脱します。

 

護身の考えですよね。

 

自分の身体を全身くまなく利用し、最大の一撃を相手に与える。

 

これは弱者が強者に勝つために必要な知識と技術です。

 

こうした練習はとても大変で、苦しい方が先立ちます。

 

ですが、その先に待っているのは思っているように身体が動けるようになる。

 

自分を護ることができるですからね。

 

辛いけど、大変だけどやるだけの価値があります。

 

それと、その苦難に立ちあがなっている姿勢は素直にかっこいい。

 

そして、観るものを魅了します。

 

そんな「違い」の分かる人たちになって頂きたいですね!

 

次の稽古も頑張りましょう!