2025.4.3 本日の稽古を終わりにします。
「聞いてね」の話。
今回は「聞いてね」のお話です。
これってどこでも誰でもいう耳にタコが出来そうなフレーズですよね。
「聞いてね」ってすごい難しい。
今日の稽古は通常稽古と組手・ミットコースでした。
話はちゃんと「聞いてね」ってどこでも言いますし、言われてますよね。
たぶん、学校でも他の習い事でも一緒な気がします。
「聞いてね」って、すごい難しい話ですよね。
話自体は聞いているんですよ。
だから、聞き返すと~ですって返ってくる。
聞いてるのになんで出来ないの?
これ、聞くことの処理と動くことの処理が連動しないからですね。
連動しないというか、連動できない。
なんで連動できないの?って話になりますが、本人立ち的には動いているんですよね。
とある指示を聞いて、身体を動かす。
これ、聞いてるから出来るんです。
でも違う。
ってことは、連動しているかどうかはこちらの正解に近くないから出来てないって判断になりますね。
子供だからって話でくくるとちょっと語弊もありますが、子供の発達過程や知識の差分として「実際にやってほしい事」が上手く処理しきれない場合もあります。
「聞いてほしい」=「やってほしい事」ですからね。
イメージのずれや身体操作、身体図式があいまいな結果、思ったような動きになりづらい。
これが「聞いてね」が難しい理由かなと思います。
それなら、どうしたら解決するかってお話ですよね。
一つは自分の行動を振り返る。
外からの指摘では自分の姿は見えません。
鏡等々で自分の姿をしっかりと認識する。
あ、手の高さが違うな?とか。
あ、ここの足の向きが間違ってた!とかとか。
自分から気づくこと。
他には、同世代の子達から指導をしてもらう。
やはり、大人より年が近い方が色々と感情面でも受け入れやすかったりします。
反面、反発もありますが…。
加えて、時間をかけるというのも解決策かもしれません。
沢山の時間を費やす方ではなく、個別性の方ですね。
丁寧に指導するとは聞こえが良いのですが、どうしても指導される側の数が多ければ同じように指導しきれません。
1対1のような時間の使い方が出来れば可能でしょう。
でも、実際はそこまでは難しい。
出来る人もいるかもしれませんが、ここではちょっと…です。
指導を受ければ改善します。
指導ありきの行動もいささか不安が残るので、理想を言えば自分から気付き変化をさせられる習慣を身に着けてもらう。ですね。
「聞いてね」とはいえ、その処理の仕方が全くの別物ですので一筋縄ではいきません。
耳で聞いてもらいつつ、自分の身体を変化させていく。
そもそも、聞いていなければそれはそれで難しい…。
見取り稽古なんて世界もありますからね、まずは見て覚える。
覚えたものを形に整えていく。
形をさらに洗練させていく。
工程を踏まえるとこんな感じでしょうか?
言葉にすると簡単そうに見えますが、それぞれのハードルは人によって違いますからね。
どこが問題か?探り探りです。
さぁ、次の稽古も頑張りましょう!
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